このサイトは、現在KUSANAGIをアップグレードしたWEXALを使っているのですが、アップグレードする前のKUSANAGIを使っていた時期もありました。
ということで、KUSANAGIのサイト表示速度はどうだったのかについて、かんたんに書いておくことにしました。
目次
エックスサーバーからConoHa VPSにサイト移行をした理由
ConoHa VPSにサイトを移行した主な理由は、エックスサーバーでサイトを運営していた時に、
- 料金が高い(1か月1,200円ぐらいだった気が)
- Core Web Vitalsの評価が不良
であったからです。
つまり、もっと低価格でサイトをホストできて、Core Web Vitalsの評価も良好となるレンタルサーバーに変更したかったのです。
ただ、そのようなレンタルサーバーはありませんでした(なさそうでした)。
一方で、ConoHa VPSのKUSANAGIは上記2つの不満を解消できそうでした。
したがって、サイトの表示速度が日本1と言われているConoHaのVPSを使って、世界最速レベルの速度で表示できると言われるKUSANAGIというアプリケーションを使ってサイトをホストすることにしました。
サイト移行に苦戦
自分はエンジニアではなくプログラミングは全く分からなかったので、サイト移行は結構苦戦しました。

プラグインを使ってのサイト移行がどうしてもうまくいかなかったので、手動でのサイト移行をするしかなかったのです。
2週間ほどかかってサイト移行を行いました。ただ正確にいうと私は複数のサイトを運営していたので合計で1か月近くかかっています。2週間とは最初のサイトを手動で移行するのにかかった期間です。
移行したと思っても、ちょっと設定を変更することでサイトが表示されなくなることがよくありました。プログラミングの知識があればこんなことは起こらないのだと思うのですが、何しろわからないので。
プログラミングの知識がないので、トラブルが起こってもどうしようもできません。あえなくサイト移行はもう一度最初から、振り出しに戻ります。
今振り返れば、設定を変更するたびにサイトが表示されているのかを確認すればよかったんですよね。そんなん知らないものだから、いろいろとなれない設定を行って、サイトが表示されていないと気づいたときにはもとに戻そうにも無理な状態になっているわけです。
まあ、そんなことがあってサイト移行には1か月かかったんです。
KUSANAGIでホストしたサイトの表示速度
で、エックスサーバーからConoHa VPSのKUSANAGIにサイト移行をして、価格はあらかじめ安くなることはわかっていました。
ただ、問題はサイトの表示速度です。
体感のサイトの表示速度
まず、体感のサイト表示速度の変化について話します。体感の表示速度は速くなりました。
1.5から2倍ですね。
サイトを読み込むと、基本的に文章⇒写真⇒広告の順に表示されます。したがって、広告が表示されたら見た目的にはサイトがすべて表示されたように見えるわけです。
1.5から2倍というのも上記を使いました。
具体的にいうと、エックスサーバーは読み込んでから3~4秒でした。
ConoHa VPSでホストすると、それが1~2秒で表示されるようになったのです。キャッシュは削除していたので、キャッシュによるものでなないです。
Core Web Vitalsでの評価
それでもCore Web Vitalsの評価は不良のままでした。
そこで感じたのは、体感のサイト表示速度とCore Web Vitalsからの評価は異なるということです。
あとから気づいたのですが、CWBはサイトの表示速度のみを評価するものではなく、サイトの表示速度も含めた全体のユーザビリティーを評価するものでした。
具体的には、評価対象は
- Largest Contentful Paint (LCP)
- First Input Delay (FID)
- Cumulative Layout Shift (CLS)
でした。
とにかく、体感速度とCWBからの評価は必ずしも一致しないものだと感じたのです。

WEXALを使ってみた
ConoHa VPSのKUSANAGIはWEXALにアップググレードすることができます。
そこで、WEXALに頼ってみることにしたのです。無料ですし。
WEXALはリソース食いなのか
ちなみにWEXALについていうと、他のサイトでWEXALにするとCPUのリソースを莫大に消費するので、1GBのプランでは能力不足だ、という記事を目にしました。
ぶっちゃけていうと、不正確です。WEXALでも月間10万PVは耐えることができます。
私のあるサイトですが、1日に4,000pvを達成したことがありました。その際も1GBのプランで大丈夫でした。
実際のCPUのリソースの使用状態。

ただ、20万pvでも同じように大丈夫かといえば、怪しいところがあります。自分はそこまで行ったことがないのでわかりませんが、CPUのリソースを見ていると15~20万pv/1か月が上限かなと感じました。
では、なぜ「WEXALにするとCPUのリソースを莫大に消費するので、1GBののプランでは能力不足だ」というような意見が出てくるのでしょう。
それはおそらく、WEXALのサイト最適化にかかるサーバーへの負担を常時かかるサーバーへの負担だと誤解したのだと思います。
(それか、少ないリソースでサイトを最適化できるようになったのかもしれません)
WEXALには、AIがサイトを自動でサイトを最適化してくれるシステムがあります。しかも、元のサイトデータをいじることなく。
どういうことかというと、元のサイトデータをもとに新たに新たなサイトデータを作成するのです。
これにより、WEXALにサイトを改悪されるかもという心配をする必要はありません。
で、その最適化をするときにサーバーへ負担がかかるのです。1GBのプランの場合、CPUのリソースの使用量が2,000msecを保ちます。ただ、これは一時的です。
私のサイトの場合、1時間足らずで最適化は終わったような気がします。ただ、そのサーバーの上限が2,000msecであるとは限らないみたいです。というのも通常の場合は一時的に2,000msecを超えることがあるからです。
推測ですが、WEXALのサイト最適化のCPUの上限が2,000msecに設定されているのではないかと思っています。
ちなみに仮想サーバーへの負荷については、ConoHa VPSの管理画面やConoHaのアプリから確認できます。
WEXALにアップグレードにする方法を説明するとなかなか長くなりそすなので、気が向いたら書くことにします。
WEXALを使ってみて
使ってみて、本当によかったです。ぶっちゃけて言うと体感の表示速度はアップグレードする前のKUSANAGIのほうが早かった気がしました。
ただ、Core Web Vitalsの値は本当に改善しました。Page Speed Insightsでは当たり前のように90以上のスコアが出ます。Google Search Consoleの画面でも、今まで不良と書かれていた各ページの評価が良好に戻ったのです。
これはすごいとしか言いようがないです。2021年5月からCWVが評価対象になりますよね(たしか)。
検索結果を決める重要な指標になるのに、このWEXALがほとんど知られていないのはびっくりです。
内心、もっとWEXALを知られてほしいという気持ちと自分のサイトが優位性を保っておきたいという気持ちがあります。
AMP化されいないサイトの場合、CWVの評価で良好となっているサイトの割合は12%だということなので、良好の評価を得ることはなかなかのアドバンテージでしょう。
Google によれば、AMP を導入しているドメインのうち 60% が コア ウェブ バイタル に合格しているとのことです。
対して、AMP 対応していないドメインの合格率は 12% だそうです。
この記事に書かれています。
参考 なぜAMP⚡はコアウェブバイタルに優れているのか?www.suzukikenichi.com自分もこの記事についていろいろと感じることがあったので記事にしています。

おそらくWEXALではスマホとパソコンで表示される画面を別に用意しているように感じます。
というのも、画像の質がスマホとパソコンで違うのです。
どのように最適化が行われているのかはよくわかりませんが、そういった細かいところにまで目を向けていることでサイトが高速化されているのかなと感じたります。