サイトをエックスサーバーからConoHa VPSに移行してからついに3か月がたちました。
ConoHa VPSについていろいろとわかってきたので、今回はConoHa VPSを使ってみての感想(レビュー)を書いていくことにします。
目次
ConoHa VPSのいいところ
転送量の上限なし
ConoHa VPSには転送量に上限が設定されていません。ConoHa wingには転送量の上限が設定されているみたいです。
転送量の上限が設定されていないというのは、レンタルサーバーやVPSの中では珍しいのではないでしょうか。調べてはいませんが。
転送料金がかからない
ちなみにこのプランのいいところの1つは転送量の上限が設定されていないことのほかに、転送料金がかからないということです。
レンタルサーバーやVPSではかからないのが一般的ですが、awsなどのクラウドでは転送料金がかかります。
つまり、これはクラウドと比べたときのConoHa VPSのいいところですね。
私の場合は1か月の転送量は55GBなので、転送料金がかかる場合はawsで600円以上かかります(CloudFront)。これは転送料金だけでです。
つまり、awsなどのクラウドを利用した場合、サーバーの代金は別にかかるわけです。
そう思うとConoHa VPSは安く思えてきます。元を取ったと感じるがためにちょくちょくアプリで転送量を確認しています。
aws使ってみたかったんですけどね。料金が高かったので諦めました。
AWSでWordPressを使用する場合の料金を数クリックで計算する
ボタンをクリックするだけでサイト設定ができる
これはConoHa VPSのいいところというより、COnoHA VPSのアプリケーションであるかんたんKUSANAGIのいいところです。
かんたんKUSANAGIではKUSANAGI managerという機能が備わっています。
VPSは仮想サーバーであり、その操作にはコマンドと言われる黒い画面を使わないといけませんでした。
ただ、KUSANAGI managerを使うことにより
- SSL化
- fcache
- bcache
- 自動バックアップ(これは無料のやつ)
- WAF
といったものがボタン1つオンオフで設定できるようになっており、その点ではVPSというよりもレンタルサーバーなのではないかと感じるほどです。
プラグインの更新を自動でやってくれる
これもKUSANAGI managerのいいところです。
かんたんKUSANAGI(と、もしかするとWordPress(KUSANAGI)でも)でWordPressサイトをインストールすると、WordPressの管理画面に「KUSANAGI」というプラグインがあらかじめ入っています。
そこで
- WordPress
- テーマ
- プラグイン
- 翻訳
について自動でバックアップするかどうかの設定をそれぞれすることができます。
バックアップをする場合、何曜日の何時にするのかといったことまで設定できます。
そして、WordPressのアップデートについては
- すべて有効
- マイナーアップデートのみ更新を有効
- すべて無効
といったように、細かく設定ができます。
マイナーアップデートとは、セキュリティーのアップデートやちょっとしたアップデートで大幅な変更は行われないアップデートのことです。
じゃあ自動アップデート機能のどこがいいのかということですが、わかるひとにはわかると思います。
複数のサイトを管理している人はあるあるですが、放置サイトが出てくるわけです。
ただ、セキュリティーの観点からいうとちゃんとバックアップしないとそのサイトに脆弱性が出てくるわけです。
WordPressというCMS(記事管理システム)は狙われています。というのもたくさんのサイトでWordPressが使われているからです。
そして、脆弱性が次々に発見され、アップデートも頻繁に行われています。
最近の脆弱性でいえば、自分も使っている「contact form 7」というプラグインにバックドアを仕込まれる恐れがあったことがわかっています。
参考 WordPressの人気プラグインに脆弱性、バックドアを仕込まれるおそれもITメディア私のサイトも、本当に世界中からログインしようとしてきます。

ネットのいいところは、国境をまたいで簡単に世界中にアクセスできるところですが、それは危険でもあったりします。
入国審査はないのですから。
ということで、放置サイトでも自動的にアップデートをしてくれるのはありがたいです。
私の場合は、
- WordPress⇒マイナー更新のみ有効
- テーマ⇒更新有効
- プラグイン⇒更新有効
- 翻訳⇒更新有効
WordPressのコアアップデートについては、すぐにアップデートをするとテーマやプラグインが対応しておらずサイトが表示されるのがしょっちゅうなので、やっていません。
それ以外は更新を有効にしています。
そして、サイトが表示されなくなったから、UptimeRobotからの通知で気づいて、KUSANAGI managerのバックアップで1日前のものに戻し、原因を確認することにしています。

ただ、5か月間上記の設定を行っていますが、今のところサイトが表示されないようになったことはありません。
画像の最適化を自動で行ってくれる
これもかんたんKUSANAGI(ともしかするとWordPress(KUSANAGI))の機能です。
そのような機能を持っているプラグインはありますが、プラグインは最小限に抑えておきたい派なので(サイトも重くなるし)、追加しなくていいのはうれしいです。
つまり、画像をアップロードする前に画像をリサイズしなくてもいいということです。
WAFの機能を無料で使える
これもかんたんKUSANAGI(ともしかするとWordPress(KUSANAGI))の機能です。
ConoHa VPSが提供しているWAFの機能は有料なので注意してください。
WAFとはWeb Application Firewallの略称です。
Firewallとは通常行われないはずの通信を遮断するものです。
Web Applicationとついていますが、つまりWebサイトに特化したFirewallです。
エックスサーバーなどのレンタルサーバーでも無料で使えるようになりました。
これをオンにすることで、セキュリティーリスクを軽減することができます。
ただ、現状では遮断の基準が高いのかWordPressの管理画面がうまく表示されないとことが多いです。
したがって、私は記事を書いたり設定を変更したりときは一時的にWAFをオフにしています。
これもKUSANAGI managerの機能なので、ボタン1つで変更でオンオフできます。
ちなみに、このWAFの機能は各サイトごとではなくすべてのサイトに適用されます。つまり、あるサイトでWAFの機能をオンにすると別のサイトもWAF機能がオンになります。
このWAFのちょっとした問題点は、WordPressからのメールが届かなくなることです。WAFがメールの通信を遮断しているからだと思います。
コマンドを使えば、設定を変更できると思うのですが私は今のところ変更していません(面倒くさいだけです)。
設定できたら記事にするかもです。
ConoHa VPSで唯一不満だったところ
こんなConoHa VPSですが、1つだけ不満があります。それは自動のバックアップにお金がかかることです。
手動のバックアップにはお金がかかりません。ただ、手動でバックアップを行う場合、一度サーバーをダウンさせてからでないとできません。
サーバーをダウンさせる間は一時的にサイトに訪問できなくなるので、これは訪問する人が少ない時間帯にしないといけません。
となると、必然的に3~5時といった本来は寝ている時間にすることになります。手動でバックアップをするために真夜中におきたくなんかないですし、そもそもサーバーをダウンしたくはありません。
ただ、サーバーのバックアップは5分程度で終わるので、そこまで長い時間だというわけではありません。
ということで、自分はConoHaの自動バックアップを使っています。毎週1度、日曜日の午前0:35前後におこなわれています。これは月額300円です。
高いのは安いのかはバックアップの重要性をどうとらえるかによりますね。
ただ、私も常時自動バックアップのプランを使っているわけではありません。サイトを更新したり、サーバーをいじくたりするときのみに使っています。